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探偵の推理部屋

特定の作家を取り上げますが、取り上げる作家は、好きな作家さんです。 だから偏ってます。

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レベル7

レベル7
1990年 新潮社
←実物をご覧いただきたい方はこちらのリンクの推理コレクションをクリックしてください

ざっくりあらすじ
「レベル7まで行ったら戻れない」という言葉を日記に残して突如失踪した女子高生。 またそれと同時に、とあるマンションの一室で記憶を失った状態で目覚めた男女二人。
 少女を捜すカウンセラーの追跡行と、男女の自分探しが交錯するとき、かつてない凶悪事件の闇が暴かれる。

都内の5000万強奪殺人事件とマンションの記憶喪失の二人と吉祥寺の老婆失踪事件。
この3つの出来事が、昔、起きた大量殺人事件と絡み「レベル7」の意味が解き明かされる。
スピーディーに物語が進む。ちょっと、現実離れしたところがあるが、気になるところではない。

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名もなき毒

名もなき毒
2006年 幻冬舎
←実物をご覧いただきたい方はこちらのリンクの推理コレクションをクリックしてください。

ざっくりあらすじ
愛犬と散歩中の老人が、その途中に寄ったコンビニで買ったウーロン茶を飲んだ直後に死んでしまう。青酸カリが混入していたからだ。被害者の娘(シングルマザー)と孫娘(高校生)。犯人と疑われる娘と、母に反発しながらも気遣う孫娘。
もうひとつの物語の柱は、杉村三郎の所属する社内報編集室をトラブルで退社したアシスタント原田いずみ。退社後も執拗にクレームをつけてくる。
この二つの人たちを中心に、元刑事の私立探偵と人気ルポライターと杉村三郎の妻と娘がからみ事件の謎解きが進められていく。

毒は、人の心の中にある。人の心の中にある毒は人を振り回す、自己チュウなものから、無差別殺人を企てる物まである。名もなき毒はいまの世の中の闇の部分を描き出しているように思う。数年前に起こった秋葉原の無差別殺人や、未成年で無免許の青年が、小学生の列に突っ込んだ事故。身勝手な自己中心的な考え(心の毒)が、無関係な人を振り回した挙句殺人などに発展していく。
また、名もなき毒は、映像化もされます。TBSで、放映されます。見てから読むか、読んでから見るか。

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