ダリの繭 有栖川有栖 2013年06月09日 ダリの繭1933年 角川書店http://" title="ダルの繭">ざっくりあらすじ幻想を愛し、奇行で知られたシュールリアリズムの巨人、サルバドール・ダリ。宝飾デザインも手がけたこの天才の心酔者としても知られる宝石チェーン店の社長が神戸の別邸で殺された。現代の繭とも云うべきフロートカプセルの中で発見されたその死体には、彼のトレードマークであったダリ髭がなかった。そして現場には、他にも不可解な点が残されていた。友人が事件に巻き込まれた推理作家の有栖川有栖と、犯罪社会学者の火村英生が、事件の調査を開始する。傑作です。アリスが作家になった理由や火村が犯罪学者になった理由が説明されている。あちらこちらにちりばめられた伏線が、謎解きに一つ一つ納得されていく。トレードマークのひげが落とされていたことやフロートカプセルのこと。また、自分にとっての繭とは、何か?など考えさせるものがあり、推理小説の域をある種出ていると思う(いい意味で)読んでほしい一冊です。 [0回]PR