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探偵の推理部屋

特定の作家を取り上げますが、取り上げる作家は、好きな作家さんです。 だから偏ってます。

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ダリの繭

ダリの繭
1933年 角川書店
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ざっくりあらすじ
幻想を愛し、奇行で知られたシュールリアリズムの巨人、サルバドー
ル・ダリ。宝飾デザインも手がけたこの天才の心酔者としても知られる宝石チェーン店の社長が神戸の別邸で殺された。現代の繭とも云うべきフロートカプセル
の中で発見されたその死体には、彼のトレードマークであったダリ髭がなかった。そして現場には、他にも不可解な点が残されていた。友人が事件に巻き込まれ
た推理作家の有栖川有栖と、犯罪社会学者の火村英生が、事件の調査を開始する。


傑作です。アリスが作家になった理由や火村が犯罪学者になった理由が説明されている。あちらこちらにちりばめられた伏線が、謎解きに一つ一つ納得されていく。トレードマークのひげが落とされていたことやフロートカプセルのこと。また、自分にとっての繭とは、何か?など考えさせるものがあり、推理小説の域をある種出ていると思う(いい意味で)読んでほしい一冊です。

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