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探偵の推理部屋

特定の作家を取り上げますが、取り上げる作家は、好きな作家さんです。 だから偏ってます。

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オイディプスの刃

オイディプスの刃
1974年 角川書店
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ざっくりあらすじ
瀬戸内に面したある旧家に一口(ひとふり)の太刀がやって来た。
資産家である主は刀剣収集家としても著名な人物で、若く美しい妻は調香師
として香水の研究を続けていた。旧家に来た南北朝時代の太刀をめぐり、
ラベンダーの香りのする邸宅の中で、様々な惨劇が繰り広げられる。
そして長い時が過ぎ、生き残って大人になった3人の兄弟たちにこの妖刀は
またも惨劇をもたらすのだった。

言わずと知れた、赤江氏の代表作です。映画化もされました。
妖刀が血を欲したのか、次々と人が死んでいきますが、悲惨さがなく、
耽美的で、美しさが漂います。ギリシャ神話のオイディプスは、父とは、知らずに殺してしまい
母とは、知らずに関係してしまう、悲劇の人。それと、同じような、ことが、登場人物の上にも起こります。読み終わった後、妖刀の輝きとラベンダーの香りが印象に残ります。
赤江氏を堪能したい人は、読むべき一冊です。

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