美神たちの黄泉 赤江爆 2013年05月22日 美神たちの黄泉1975年 角川書店美神たちの黄泉 (角川文庫)http://" title="美神たちの黄泉">ざっくりあらすじ「坂村調右エ門氏刺さる。K座 血みどろの仁木弾正」新聞の見出しを足立健祐は呆然と見つめていた。7年前の夏、中国山脈の山間、藤芽歌舞伎発祥の地の芝居小屋に、脇腹に匕首をのんだ仁木弾正が現われ、そしていま、立役者坂村調右エ門の極めつけの仁木弾正が、血をしたたらせてK座のスッポンからセリ上がって来たのだ。美しい肉体を糧に生きる青年と、血みどろの仁木弾正の奇妙な因縁。『美神たちの黄泉』『万葉の甕』の二編は歌舞伎界をテーマに、『黒潮の魔軍』『草薙剣は沈んだ』『カツオノエボシ獄』は海をテーマに書かれている短編小説です。どの作品も、華やいだ表の顔の裏に暗闇があり、闇があるから光が存在する。その闇の部分に足を踏み入れてしまう者が、存在する。表の顔が美しく妖艶であればあるほど、闇の部分は、暗く逃れられないものとなる。一読するに値する一冊だと思う。 [0回]PR