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探偵の推理部屋

特定の作家を取り上げますが、取り上げる作家は、好きな作家さんです。 だから偏ってます。

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美神たちの黄泉

美神たちの黄泉
1975年 角川書店
美神たちの黄泉 (角川文庫)http://" title="美神たちの黄泉">

ざっくりあらすじ
「坂村調右エ門氏刺さる。K座 血みどろの仁木弾正」新聞の見出しを足立健祐は呆然と見つめていた。

7年前の夏、中国山脈の山間、藤芽歌舞伎発祥の地の芝居小屋に、脇腹に匕首をのんだ仁木弾正が現われ、そしていま、立役者坂村調右エ門の極めつけの仁木弾正が、血をしたたらせてK座のスッポンからセリ上がって来たのだ。美しい肉体を糧に生きる青年と、血みどろの仁木弾正の奇妙な因縁。
『美神たちの黄泉』『万葉の甕』の二編は歌舞伎界をテーマに、『黒潮の魔軍』『草薙剣は沈んだ』『カツオノエボシ獄』は海をテーマに書かれている短編小説です。

どの作品も、華やいだ表の顔の裏に暗闇があり、闇があるから光が存在する。
その闇の部分に足を踏み入れてしまう者が、存在する。
表の顔が美しく妖艶であればあるほど、闇の部分は、暗く逃れられないものとなる。
一読するに値する一冊だと思う。

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