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探偵の推理部屋

特定の作家を取り上げますが、取り上げる作家は、好きな作家さんです。 だから偏ってます。

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本陣殺人事件

本陣殺人事件
1946年 宝石
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ざっくりあらすじ

昭和12年岡山県の旧本陣の末裔・一柳家の屋敷では、長男・賢蔵と久保克子の結婚式が執り行われていた。式には一柳家から賢蔵の母・糸子、三男・三郎、次女・鈴子、分家・良介と、久保家から克子の義父・銀造が顔を揃えていた。式は、鈴子が琴を披露するなどして、何事もなく終了した。

その夜遅く、屋敷内にただならぬ悲鳴と、激しい琴の音が響き渡った。銀造らが夫婦の寝室である離れへ駆けつけると、夫婦が布団の上で血塗れになって
斃れていた。庭の中央には血に染まった日本刀が突き刺さっており、周囲には足跡一つ残っていなかった。また、3本指の人間が犯人であると思わせる、手の血
痕が残っていた。にもかかわらず、周りに降り積もった雪のために、離れは完璧な密室と化しており、そこには犯人の逃げた痕跡が一切なかった。

警察による捜査の結果、前日の夕方、怪しい3本指の男が訪れ、賢蔵に手紙を託したこと、それを見て彼が顔色を変えたことなども判明し、古い怨恨の存
在が示唆される。さらに、駅前でその男が一柳家の所在を尋ねたことは、既に家人が知っていたことだった。そのため、3本指の男の行方が注目されるが、その
日以降の足取りが全くつかめず、捜査は暗礁に乗り上げる。銀造は独自の捜査のために金田一耕助を呼び寄せる。


金田一はやって来るなり、三郎の本棚いっぱいの探偵小説に興味を示し、彼とマニア的な会話を交わす。それから事件現場を調べ、庭のあちこちに、たと
えば庭木を支える竹の節が抜いてある、幹に鎌が刺さっているなどの奇妙な点が見られることを指摘する。その夜、またも琴の音が響き、事件現場で大けがをし
た三郎が発見される。そこには、あの3本指の指紋が残っていた。


その頃、克子の友人が現れ、彼女がかつて遊び人と交際したこと、結婚式前に彼に会っていたことを告げ、その男が犯人に違いないと主張した。警察はこ
の情報に混乱するが、金田一にとっては、これによって事件の大筋が明らかになったらしい。新たな証拠集めを始めた金田一は、式の前に死んで埋められた猫の
墓から、手首で切り落とされた3本指の手を発見した。さらに人をやって捜させると、家の近くの炭焼き窯から男の死体が発見されたが、それは3本指の男の死
体であった。

金田一最初の事件!!そして、日本初の密室を使ったミステリー小説。
本ももちろん読んだのですが、私の記憶は、古谷金田一の雪の中の離れの現場のシーンが真っ先に思い浮かびます。頭の中にあの曲が・・・・いろいろな人が金田一をやったが、古谷一行が一番好きです。

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