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探偵の推理部屋

特定の作家を取り上げますが、取り上げる作家は、好きな作家さんです。 だから偏ってます。

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どんなに上手に隠れても

どんなに上手に隠れても
1984年 徳間書店
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ざっくりあらすじ
テレビ局から売り出し中のアイドルが誘拐された。犯人からの要求は1億円。彼女をCMに起用しているゼネラル物産は社員の長谷川の提案により、プロダク
ションの代わりに1億を払う事を申し出る。さらに長谷川は宣伝効果を上げるため、誘拐犯に近づこうとする。そして身代金は警察の予想だにしない方法で奪い
取られる・・・

「人さらいの岡嶋」と呼ばれるだけあって良くできてます。おもしろい!!快く裏切られてください。


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夜歩く

夜歩く
1948年
 男女
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ざっくりあらすじ

私こと屋代寅太は、某私立大学で知り合った仙石直記から相談を持ちかけられた。去年の10月3日にキャバレー「花」で狙撃事件を起こしたのは、腹違いの妹である古神八千代だと言うのである。


狙撃の理由は、八千代宛に届いた3通にわたる奇妙な手紙にあるようであった。去年の夏ごろ届いたその手紙には、「われ東京へ来たれり。近く汝と見参せん。……汝夜歩くなかれ」と、古神家の内情に精通している者しか知らないはずの八千代の夢遊病のことが書かれていた……。


そうして私が仙石に連れられて小金井の古神家の屋敷に赴いたその夜、八千代がキャバレーで発砲したせむしの画家の蜂屋小市か、同じく佝僂で八千代の異母兄の守衛の、いずれとも判別できない佝僂の首なし死体が発見される。しかもその血まみれの現場には、夢遊病の発作を起こして歩き回ったと思われる八千代のスリッパの跡が残されていた。


屋代寅太とは、横溝のことと私は、とらえた。ときどき、横美座は、自分を登場させるので。
この後、八つ墓村や悪魔が来りて笛をふくなど本格長編小説を書くこととなる。
首なし死体の入れ替わりトリックの傑作です。



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あした天気にしておくれ

あした天気にしておくれ
1983年 講談社
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ざっくりあらすじ
北海道で、三億二千万のサラブレッド「セシア」が盗まれた。脅迫状が届き、「我々はセシアを誘拐した」で始まる文面は、身代金として二億円を要求してきていた。衆人環視のなかで、思いもかけぬ見事な方法で大金が奪われる。

またまた、お馬さんがメインの作品です。今の、オッズと違うらしいですけど、知らなくても物語に入っていけます。人は、死なないし、血も流れないが、面白いです。

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正倉院の矢

正倉院の矢
1976年 
文藝春秋
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ざっくりあらすじ
正倉院の矢
シーボルトの洋燈
蜥蜴殺しのヴィーナス
京の毒・陶の変
堕天使の羽の戦き
の短編集

正倉院御物「投壷の箭」と言われる一本の矢。一つのランプに纏わる淫猥な出来事。ミロのヴィース。
楽焼き茶碗橋姫。建築物。それらがキーワードとなって、事件が起きたり、一つのポイントとなっている。それらをワードとして赤江ワールドにに入っていく、妖艶びの世界に

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双頭の悪魔

双頭の悪魔
1992年 東京創元社
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ざっくりあらすじ
四国山中に孤立する芸術家の村へ行ったまま戻らないマリア。
英都大学推理研の一行は大雨のなか村への潜入を図るが、
ほどなく橋が濁流に呑まれて交通が途絶。
川の両側に分断された江神・マリアと、
望月・織田・アリス――双方が殺人事件に巻き込まれ、
各各の真相究明が始まる。
読者への挑戦が三度添えられた、犯人当ての限界に挑む大作。

学生アリスの3番目。3回の読者に挑戦があり、マリア側とアリス側でそれぞれ事件が起きる。それぞれの視点で、推理が進み、最後に総括的に事件が解決する。長編でちょっと分厚いが読みやすく、面白い。傑作である。有栖川ファンでない方も一読すべきである。

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