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特定の作家を取り上げますが、取り上げる作家は、好きな作家さんです。 だから偏ってます。
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20年の時が過ぎ、あの時のメンバーは35歳となっていた。歌手や小説家として人気を得ながらも薬物に手を出してしまい落ちぶれていた秋芳美弥は、
自身の小説が原作の映画の主演と主題歌担当という再起をかけた一大プロジェクトのために動き始めていた。誰からも美人と憧れられていた御堂原貴子は、ごく
平凡なサラリーマンと結婚し家庭に入っていたが、夫がリストラされ、ローンの支払いや娘の学費に困り、主婦売春に手を染めていた。出版社で文芸雑誌の副編
集長を務める井上圭子(旧姓:三隅)は、浮気をした夫との離婚調停が暗礁に乗り上げていた。東大を卒業し一流電機メーカーに就職した鯖島豊は、社内の派閥
争いの影響で出世コースを外れ冷や飯を食わされていた。各々の人生を歩み、会うこともなかった6人だったが、美弥と貴子の元に「わたしを憶えていますか? 冬葉」というメールが届いた。冬葉は生きているのか?だとしたら、今頃になって何のためにこんなメールを送ってくるのか?。バラバラだったあの時のメンバーが、再び連絡を取り合って集結し、運命という名の激流が再び流れ始める。