忍者ブログ

探偵の推理部屋

特定の作家を取り上げますが、取り上げる作家は、好きな作家さんです。 だから偏ってます。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


孤島パズル

孤島パズル
1989年 東京創元社
http://" title="孤島パズル">

ざっくりあらすじ
英都大学推理小説研究会に新風を吹き込んだ彼女(マリア)が「叔父の別荘に行かない?」と誘った孤島の夏。メインテーマは宝探し。みごと解ければ推理研の
面目躍、波濤を超えて時価数億円のダイヤが眠る嘉敷島にやってきた江神二郎とアリスは、楽しむ間もなくおこった事件に巻き込まれてしまう。

最後の読者への挑戦状の為に、いろいろと推理しながら読むといいと思います。孤島設定でこの中に犯人がいます設定で、モアイ像のパズルを解きながら犯人を突き止めていく。最後は、江神が犯人を当ててくれるが、その前に自分なりに推理させてくれる。

拍手[0回]

PR

獣林寺妖変

獣林寺妖変
1971年 講談社
獣林寺妖変 (講談社文庫)http://" title="獣林寺妖変">

ざっくりあらすじ
獣林寺は、血天井を擁する禅寺である。調査が行われ、調査の結果、古いはずの人血の中から、強力なルミノール反応を持つものが現れたのである。ある科学つまり死後一ヶ月程とみられる新しい血痕だ。努は歌舞伎俳優である。大学専門部卒業と同時に歌舞伎界入りした、四年目にようやく一本立ちして名題役者の仲間入りしたものの、外の世界から飛び込んだ彼に、本興行でほとんど役らしい役がつくことはない。そういう世界である。崇夫も努とともにそんな道を辿ってきた同志だった。崇夫は名題役者のプライドを捨てて『明木屋』の門を叩き、部屋子となる。女形だけが歌舞伎の魔の中心に近づけるんだ、俺はこの眼でそれが見たいんだ、あの光の中心に、あのまばゆいものの真ン中に何があるのか、どうしても知りたいんだ、と崇夫は言った。そして、彼はいきなり歌舞伎界から消えた。「この血天井のなかに、女の流した血があるのだろうか?」という言葉を努に残したまま。あの血痕は崇夫のものではないのか、と。そして彼は、崇夫の後を追わざるを得なかった。努は『乙丸屋』の愛人たちを追い、彼らの身体の中に、愛撫の内に『乙丸屋』の魔を求める。それは皆、行方をくらます前に崇夫がなしてきたコトだった。。魔に魅入られて、努も立ち上った。

題材は、歌舞伎の世界。外からでは、わからないことだらけの、芸術の世界。そこで、つてのない、若者二人が飛び込んで、魅入られた一人が、魔のど真ん中に足を踏み入れ行方不明となる。その真相を求めて、魔の渦の中と、自分も戻れなくなると承知で踏み込んでいく。血天井と歌舞伎を結び付け妖艶な世界へと引き込んでいく。二人が魔に魅入られていくが、いつも間にか読者も魔に魅入られていく。読み終わったとき、自分もこの世界に、踏み込んで行ってしまうのではないのかと錯覚してしまう。赤江ワールドへようこそ



拍手[0回]


本陣殺人事件

本陣殺人事件
1946年 宝石
http://" title="本陣殺人事件">

ざっくりあらすじ

昭和12年岡山県の旧本陣の末裔・一柳家の屋敷では、長男・賢蔵と久保克子の結婚式が執り行われていた。式には一柳家から賢蔵の母・糸子、三男・三郎、次女・鈴子、分家・良介と、久保家から克子の義父・銀造が顔を揃えていた。式は、鈴子が琴を披露するなどして、何事もなく終了した。

その夜遅く、屋敷内にただならぬ悲鳴と、激しい琴の音が響き渡った。銀造らが夫婦の寝室である離れへ駆けつけると、夫婦が布団の上で血塗れになって
斃れていた。庭の中央には血に染まった日本刀が突き刺さっており、周囲には足跡一つ残っていなかった。また、3本指の人間が犯人であると思わせる、手の血
痕が残っていた。にもかかわらず、周りに降り積もった雪のために、離れは完璧な密室と化しており、そこには犯人の逃げた痕跡が一切なかった。

警察による捜査の結果、前日の夕方、怪しい3本指の男が訪れ、賢蔵に手紙を託したこと、それを見て彼が顔色を変えたことなども判明し、古い怨恨の存
在が示唆される。さらに、駅前でその男が一柳家の所在を尋ねたことは、既に家人が知っていたことだった。そのため、3本指の男の行方が注目されるが、その
日以降の足取りが全くつかめず、捜査は暗礁に乗り上げる。銀造は独自の捜査のために金田一耕助を呼び寄せる。


金田一はやって来るなり、三郎の本棚いっぱいの探偵小説に興味を示し、彼とマニア的な会話を交わす。それから事件現場を調べ、庭のあちこちに、たと
えば庭木を支える竹の節が抜いてある、幹に鎌が刺さっているなどの奇妙な点が見られることを指摘する。その夜、またも琴の音が響き、事件現場で大けがをし
た三郎が発見される。そこには、あの3本指の指紋が残っていた。


その頃、克子の友人が現れ、彼女がかつて遊び人と交際したこと、結婚式前に彼に会っていたことを告げ、その男が犯人に違いないと主張した。警察はこ
の情報に混乱するが、金田一にとっては、これによって事件の大筋が明らかになったらしい。新たな証拠集めを始めた金田一は、式の前に死んで埋められた猫の
墓から、手首で切り落とされた3本指の手を発見した。さらに人をやって捜させると、家の近くの炭焼き窯から男の死体が発見されたが、それは3本指の男の死
体であった。

金田一最初の事件!!そして、日本初の密室を使ったミステリー小説。
本ももちろん読んだのですが、私の記憶は、古谷金田一の雪の中の離れの現場のシーンが真っ先に思い浮かびます。頭の中にあの曲が・・・・いろいろな人が金田一をやったが、古谷一行が一番好きです。

拍手[0回]


真珠郎

真珠郎
1936年 新青年
http://" title="真珠郎">

ざっくりあらすじ
椎名耕助は、大学の同僚・乙骨三四郎とともに避暑を兼ね
て信州へ旅行することになった。だが、N湖畔に立つ鵜藤家の一室を借りた私たちが、そこで恐るべき殺人事件に巻き込まれることになろうとは!「悪」そのも
のを結晶化したような美少年・真珠郎。「血の雨が降る」と不気味な予言を口にする謎の老婆。

前の表紙の方が個人的の好きですけど・・・
やっぱり、この作品も横溝ワールド全開ですけど、
美少年の真珠郎!!想像しながら、読み進めていくと、
夢中になり一気に、読み終わっちゃいました。
金田一は、出てきませんけど・・
押さえておきたい一冊です。

拍手[0回]


蔵の中

蔵の中
1935年 新青年
" title="蔵の中">
ざっくりあらすじ
雑誌「象徴」の編集長・磯貝三四郎のところへ、蕗谷笛二と名乗る少年が原稿を持ち込んで来た。「蔵の中」と題されたその小説に
は、笛二と聾唖で結核の姉・小雪との近親相姦的な生活が描かれていた。そればかりでなく、蔵の中から遠眼鏡で覗かれた磯貝と愛人との愛欲の様子まで描かれ…

こちらも、金田一は、出てきません。が、やっぱり、横溝作品の魅力がいっぱいです。
耽美的で静かにストーリーが流れていく感じ、運命的な事件の起こり方、横溝ワールドです。


拍手[0回]